看護研究と業務改善の違いは何?
アクセスしていただき、ありがとうございます\(^o^)/
トイプードルと楽しく過ごすToyda-poodleです!
これまで研究指導して多くの人に言われることは
「看護研究と業務改善の違いがわからない!」です
そうなんです!これが分かることが
最初の一歩です!
業務改善のまま、すすめてしまうと現場の改善にはなりますが、
研究として院外で発表できないあるいは、抄録の審査で色々と
突っ込まれても回答できない!という事に
なってしまいます(T_T)
でも、悲しいかな
これを説明できる人はかなり少ないです!
業務改善と看護研究の一番の違いは
悪い所に目が行くのが・・
業務改善
良い所に目が行くのが・・
看護研究
です!
わかりにくいと思いますので、
補足
「今、考えているテーマは?」と聞くと
「心不全の患者さんへ指導がみんなバラバラで、パンフレットを使って
患者さんの退院指導を統一しようと思うんです!
そのあと、患者さんに
アンケートを取って、集計しようと思います」
これは、業務改善ですね
指導がバラバラって言うのは、悪いことであって、すぐにでもパンプレットを作成して
統一した指導をするべきです
統一できていなこと=悪い所【問題】ですので、研究ではありません
多くは、これを看護研究として院内外で発表しています
「アイデアをもって相談に来て下さい!」というと、この手の内容がほとんどです!
「患者さんの清拭を3日に1回から2日に1回に変えたい」
「申し送りの内容を統一したい」など
早く「業務改善」してよりよい環境を作りましょう!というと
「じゃ、何をすればいいのですか?」となります
そう、看護師さんは「悪い所(できていない所)」に目が行きやすい!
じゃ、看護研究は・・となりますよね?
看護研究は
「今、考えているテーマは、救急外来で帰宅
した独居の患者さんへ翌日に体調を聴くのと
外来受診の確認をするために電話を入れて
外来の再診率の変化の前後比較をする」
「それとは別で電話した患者さん数名に
インタビューをして、電話をすることの有効性の研究をしようと思います」
看護研究は
「していなくてもいいけど、することによって
より患者さん、看護師さん、看護がよくなること!」
なんです
このテーマでは
別に救急外来の看護師さんが電話をかけなくても
業務に支障はないですよね?逆に業務が増えます
でも
電話をかけることで患者さんのQOLが良くなる
可能性があるんですよ!
そして
それがどんな効果があったのか?を検証するために
量的研究では結果を「再診率」
質的研究では結果を「患者さんのQOLがどのようによくなったのかあるいは、心理的にどのような影響を与えたのか」
になります!
この発想がなければ
看護研究のテーマになかなか、たどり着きません😢
院内で看護研究委員がこれを知らなければ
いつまでも研究レベルは上がらないままです!
すぐにでも実行しないと患者さんに
不利益が生じていること
=業務改善
してもしなくても業務に支障はないけど
することで
患者さんが豊かになること
=看護研究
エビデンス(根拠)を作るのは、
研究でしかできません!
大変ですが、研究のおもしろさを知って
明らかになっていないこと事象を明らかにする
これってかなり気持ちいいですよ!